024 2018年7月27日号
（7月20日朝刊から7月26日朝刊まで）

　排ガスを出さない「究極のエコカー」として注目された燃料電池車の低迷が続いています。燃料電池車は、燃料としてタンクに入れた水素を、空気中の酸素と反応させて発電し、モーターを回して走行するため、排気ガスを出しません。しかし、家でも充電できる電気自動車やハイブリッドカーとくらべると、販売台数で大きく引き離されています。その原因を記事から確認しましょう。

　カジノを含む統合型リゾート（IR）実施法が参議院本会議において賛成多数で可決、成立しました。カジノは本来、刑法が禁止する賭博罪にあたりますが、このIR実施法は、観光や地域経済の振興につながる「公益性」があるなどとして、例外的にカジノを合法化するものです。政府はIRを2020年東京オリンピック・パラリンピック後の成長戦略の柱に掲げ、2023年にも国内初の合法カジノが開業する見通しですが、課題もいろいろありそうです。

　厚生労働省は、2017年の日本人の平均寿命が女性87.26歳、男性81.09歳となり、ともに過去最高を更新したと発表しました。平均寿命とは、その年に生まれた0歳児が平均で何歳まで生きられるかを予測した数値です。似たような言葉である「健康寿命」とのちがいについても調べてみましょう。

　日米開戦前日の1941年12月７日夜、東条英機首相が政府高官に開戦について語った内容がメモとして残っていることがわかりました。戦争に反対していた天皇が開戦を決意し、軍が一致して行動する状況になったことで「すでに勝った」と発言するなど、太平洋戦争に突入する前夜に高揚する東条の胸中を初めて伝える貴重な史料となります。記事からそのメモの内容を読み取り、あわせて太平洋戦争の経過などを確認してみましょう。

　高気圧に覆われた日本列島は23日、埼玉県熊谷市など４地点で40度以上の最高気温を記録する猛烈な暑さに見舞われました。熊谷市では国内の観測史上最高を更新する41.1度、東京都青梅市では都内初の40度超えとなる40.8度を記録し、都心でも39.0度まで気温が上昇しました。24日で開幕まで２年となる東京オリンピック・パラリンピックでは、暑さ対策が課題となっています。最高気温の記録を更新した理由や、東京オリンピックの暑さ対策としてどのようなことが進められているのかなどを、記事から確認してみましょう。