032 2025年10月16日号
（10月9日（木）朝刊から10月15日（水）朝刊まで）

　今年のノーベル化学賞は、ナノ（10億分の1）メートルサイズの小さな穴が無数にある「金属有機構造体（MOF)」を開発した北川進さんら計3人が受賞しました。MOFは素材や穴の大きさを変えることで狙った気体を出し入れすることができ、排気ガスから二酸化炭素を回収したり、天然ガスなどの燃料タンクに用いるなど、様々な環境問題の解決につながる可能性があるといわれています。　　【10月13日（月）14面も参照】

　1999年から26年間続いてきた自由民主党と公明党の連立が解消されることが報道されています。近く開かれる臨時国会で、だれが首相指名されることになるのか注目です。

　施設の「命名権（ネーミングライツ）」を売却する取り組みが、自治体を中心に拡大しています。企業は愛称を命名することで広告効果やイメージアップをねらえる一方、自治体にとっては人口減少などを受けて見込まれる税収減を補う一手として注目されています。どのような具体例があるのか、新聞記事や身近なところから探してみましょう。

　日本と158か国・地域が参加した大阪・関西万博（テーマ）「いのち輝く未来社会のデザイン」）が13日に閉幕しました。大阪市の人工島・夢洲で184日間開催され、来場者数は2500万人を超えました。2005年の愛知万博を約300万人上回っています。万博で示された次世代の技術（IPS心臓や空飛ぶクルマなど）がいつ実用化されるのか楽しみです。

　イスラム主義組織ハマスに拉致され、パレスチナ自治区ガザで最後まで拘束されていたイスラエル人の人質20人が13日解放されたことを伝えています。恒久和平の実現に至るのでしょうか。注目していきたいです。